こんにちは、元インフラエンジニアのリオ(@Rio_reach)です。
こんな環境でも3年は我慢すべきでしょうか?
インフラエンジニアを8年やっていた私の結論を書くと、
サーバー構築作業を経験してから辞めるべき
です。
本記事では、インフラエンジニアがつまらないと感じている人向けに、サーバー構築作業を経験してからインフラエンジニアを辞めるべき理由を書いていきます。
つまり、「サーバー構築作業」を経験していて、やっぱりつまらないから転職したいと考えている方は、途中を読む必要はありません。
サーバー構築プロジェクトを経験しても「つまらない」と感じるならへどうぞ。
インフラエンジニアを続けるべきなのか?辞めるべきなのか?と悩んでいる若手エンジニアの参考になれば幸いです。
この記事を書いている私のスペック
そもそも、この記事を書いている私は何者なんだ!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、少しだけ私のスペックを書いておきます。
- 中堅SIerの元インフラエンジニアで8年勤務
- 航空会社、銀行、大手携帯キャリアといった大企業のインフラ構築プロジェクトを経験
- 勤務地は東京近辺
- ほとんどが二次請け、下流工程が中心
- 保有資格:国家資格では、応用情報技術者、セキュリティスペシャリスト、民間資格ではLPICレベル1、MCP WindowsServer2008
「つまらなさ」を感じている若手は大体「運用保守プロジェクト」にいる
インフラエンジニアの仕事には大きく分けると二種類あります。
- サーバー構築:新しくシステムを作る仕事
- 運用保守:もともとあるシステムを運用・保守し、正常にシステムが稼働する状態を保つ仕事
で、ここで言いたいのは、「インフラエンジニアはつまらない」と言っている若手は、大体最初に運用・保守のプロジェクトに配属されていることです。
運用保守の仕事はマニュアルに沿って、決められた保守作業を正確に行う仕事になるので、面白くないと感じる若手が多いです。
私も最初に配属された運用保守プロジェクトでは、
- エラーの内容をマニュアルを見てエクセルでレポートを作り、メーリングリスト宛にメールするだけ
- なんのためにやっているかわからない手順をミスなく繰り返すように指導されるだけ
で、とてもつまらなかった記憶があります。
運用・保守の作業がヒマなのはある意味当たり前
また、運用保守のプロジェクトが「つまらない」の理由として「ヒマ」という要因もあると思うのですが、正直、運用保守の仕事が忙しかったら、その現場はおかしいです。
忙しいというのは、つまり、システムに何かあって、対応しなくてはならないということなので、つまり、システムが安定していないということです。
何もないことは、平和だということ。
お客様にとっては、ありがたいことなんですよね。
サーバー構築作業を経験してから辞めるべき理由
前の項で運用・保守プロジェクトがつまらない理由を書いていきましたが、ここからはサーバー構築作業を経験してから辞めるべき理由を書いていきます。
理由は2つあります。
- 運用・保守プロジェクトよりも楽しい
- スキルが格段に上がる
それぞれの項目について、もう少し詳細に見ていきます。
運用・保守プロジェクトよりも楽しい
すでに誰かが作ったシステムを「維持する仕事」よりも、サーバー構築のように、「作り出す仕事」の方がエンジニアとしては面白さを感じやすいです。
インフラエンジニアの醍醐味はやはり「サーバー構築」です。
世の中の生活を支えているシステムが物理的にはどんな形をしているのか、どのように作られているのかを知るのは、とっても楽しいです。
もちろん、その分サーバー構築プロジェクトは、運用・保守プロジェクトよりも忙しいです。けれどもその分、学びがたくさんあって充実します。
スキルが格段に上がる
私は2ヶ月ほどで、運よくWindowsサーバー構築プロジェクトに配属されたのですが、そこでは運用保守を超える学びがありました。
- サーバーというものがいったいどういうものなのか理解が深まった。
- 安全にシステムを稼働させるための「サーバーのクラスタ構成」「ネットワークケーブルのチーミング構成」「プロセス監視、エラー監視の作り込み」といった裏側の仕組みを作る体験をすることができた。
また、システムを作るために自チームだけではなく、他のチームともコミュニケーションをとることで、
- 伝わりやすい話し方や文章の書き方といったコミュニケーションスキル
- 効率よく作業を進めるためのタスク管理能力
- 問題が発生した際の優先順位のつけ方、問題の切り分け方法といった問題解決能力
といった、他の業務でも活かせそうなスキルを身につけることができました。
つまり、サーバー構築は、運用保守に比べて、スキル面でも、社会人能力面でも、格段にあなたを成長させる仕事です。
「サーバー構築案件に行きたいです」とアピールしよう
まだ運用保守プロジェクトしか経験していないのであれば、ぜひ上司に向かって
とアピールしましょう。
アピールする場は、飲み会の時、部会のタイミングといったちょっとした立ち話の時などで良いと思います。
この時、「運用保守はつまらないから」という理由は使わない方が無難です。
それよりも、「サーバー構築を経験して、自分のスキルアップにつなげたい。」という前向きな希望を伝えるのが良いと思います。
上司も若手のアピールには、
と思ってくれると思います。
ただし、イケてない上司は、
など言っておどかしてくるかもしれません。
配置転換は上司にとっても調整が必要なので、ぶっちゃけ面倒だからそんな風に無意識で言っちゃいがちなんですよね…
しかし、そんな時もひるまず、自信を持って、
と言い切ってしまいましょう。
希望のプロジェクトに行けない場合はどうするか?
とはいえ、希望を申し入れても、なあなあ、うやむやにされてしまったり、希望を無視する会社も残念ながら存在しますよね。
そのような場合は、残念ですがそのような体質の会社ということで見切りをつけて、転職も視野に入れた方が良いと思います。
20代の時間は、仕事のスキルをつける貴重な時間です。
その貴重な時間を人材を大切にしてくれない会社に搾取されるのはとてももったいないですよ。
サーバー構築プロジェクトを経験しても「つまらない」と感じるなら
インフラエンジニアの醍醐味であるサーバー構築プロジェクトですが、とはいえ、サーバー構築も他のエンジニアと比べたら地味です。
それに、お客様から褒められることが少ないのは運用・保守プロジェクトも、サーバー構築プロジェクトも同じです。
だから、サーバー構築プロジェクトでも、他人からの評価がモチベーションになる人の場合はつまらなく感じると思います。
サーバー構築プロジェクトを経験しても、やっぱりつまらない、モチベーションが上がらない…と気がついたら、転職活動を少しずつはじめてみましょう。
とはいえ、日々の業務がある中で、転職活動を行うのは難しいですよね。
そんな場合は、転職のプロに協力してもらいながら転職を進めるのがおすすめです。
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「つまらない」を3年我慢する必要はない
世の中には、「どんな仕事でも3年は続けるべき」という風潮があります。
しかし、今の時代では、3年もつまらない仕事を我慢すべきではないと思います。
3年我慢する必要がない理由の一つは、「第二新卒という特殊条件を逃してしまうのはもったいない」からです。
第二新卒という特殊条件を逃してしまうのはもったいない
第二新卒という言葉にはっきりとした定義はありませんが、一般的には学校を卒業して3年以内で、一度就職し、社会人経験を有する人材のことを指します。
第二新卒で転職する利点として、
- 新卒と比較し、社会人の基本的なルールを学んでいるので企業としても育成がラク
- 未経験職種でも熱意やポテンシャルで採用されやすい
ということが挙げられます。
一方、3年以上経過してしまうと、一般的な転職市場で戦う必要があります。
社会人経験2年と3年でそんな大きな違いはない…と思っていたら大間違いですよ。
世の中には「第二新卒」という定義があるので、そのレッテルを剥がすのは至難のワザです。
3年今の会社で我慢しながら働いて、第二新卒ではない、ただの転職者として、あなたよりももっと社会人経験が豊富な優秀な人材と争うことになるのは得策ではありません。
「どんな仕事でも3年は我慢する」と思い込んでいる方は、会社で「3年我慢する」ことで、貴重な第二新卒の機会が失われてしまうことのリスクがあることも考えておいた方がいいです。
若さという武器は、あなたが思っている以上に、社会においてとても価値が高いです。
あなたの周りの先輩は楽しそうに仕事をしていますか?
自分も先輩のような仕事をしたいと思えますか?
この質問に胸を張ってYesと答えられないのであれば、もっと他にあなたが生き生きと働ける場所を見つけに行くべきです。
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まとめ サーバー構築を経験してから考えよう
本記事では、インフラエンジニアがつまらない・辞めたいと感じている人向けに、サーバー構築を経験すべき理由を述べていきました。
- サーバー構築プロジェクトはインフラエンジニアの醍醐味。技術力も社会人としての能力も格段にアップするので、一度は経験しよう。
- ただし、「希望を出してもサーバー構築プロジェクトに配属されない」という残念な会社に勤めている若手エンジニアは、会社に見切りをつけて、もっと人材を大切にしてくれる会社に転職しよう。
- サーバー構築を経験しても、やっぱり「つまらなさ」を感じるのであれば、インフラエンジニアには向いていないので、インフラエンジニアに見切りをつけて転職しよう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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