こんにちは、元インフラエンジニアのリオ(@Rio_reach)です。
巷では、インフラエンジニアへの転職を希望する方に向けて、オラクルやシスコの資格を勧める記事が出てきます。
そのため、インフラエンジニアに転職するには、資格を取得しなければならないと大勢の方が思いがちです。
もちろん、資格が転職に無意味というわけではありません。
しかし、実際にインフラエンジニアとして8年間、泥臭く働いてきた身から言わせていただくと、はっきり言って未経験者が資格を取得してからインフラエンジニアへの転職を目指すのははっきり言ってコスパが悪すぎると感じるのです。
本記事では、
- 資格取得をしてからインフラエンジニアに転職することをオススメしない理由
- 元インフラエンジニアが考える資格取得に頼らない転職方法(独学/インターン/無料スクール)
について書いていきたいと思います。
- インフラエンジニアの仕事に興味がある
- 未経験からインフラエンジニアに転職したい
- 今すぐインフラエンジニアに転職したい
- 資格を取得しないでインフラエンジニアに転職する方法を知りたい
そんな方は参考になると思いますので、ぜひこのまま記事を読み進めてみてくださいね!
資格取得をしてからインフラエンジニアに転職することをオススメしない理由
理由は以下の3つです。
- そもそも、資格取得のハードルは高い
- さっさと手を動かして適性を判断した方が良い
- 面接官は実績よりも可能性に魅力を感じやすい
順に詳しく見ていきます。
そもそも、資格取得のハードルは高い
転職を斡旋する人は、資格を取得しろ!と簡単に言いますが、資格の取得は容易ではありません。
資格の学習難易度がかなり高い
独学で取得でき、かつインフラエンジニアへの転職に役立つ資格を現実的に考えると、
- 基本情報技術者などの国家試験
- LPIC(Linux技術者認定試験)
- CCNA(シスコ技術者認定 ネットワーク関連の資格)
- オラクルマスター ブロンズ(オラクルデータベース技術者認定試験)
が挙げられます。
これからインフラエンジニアになろうとする方は、実機を触る環境にいない方が大半ですよね?
すると、本を読んでひたすら学習することになると思います。
しかし、これって、「エクセルに触らずに、本だけを読み込んで、MOSのエクセルエキスパートの資格を取得する」ようなものです。
資格取得の受験料も高い
また、資格には大きく2つに分類されます。
- 製品を製造しているベンダーが主催するベンダー試験(LPIC、CCNA、オラクルマスターなど)
- 国が主催する国家試験(基本情報技術者など)
上記のうち、ベンダー試験は好きな日時に受験することができますが、受験料が高額です。
- LPICレベル1…30,000円
- オラクルマスター ブロンズ…約44000円(会場によって異なる)
- CCNA…約40,000円(1科目受験か2科目受験かで異なる)
では、国家資格はどうかというと、システムエンジニアとして取得しておくべき基本的な資格と言える「基本情報技術者」という試験の受験料は5,700円です。
これならベンダー試験よりは安いし、手が届きそう…と思いがちですが、「基本情報技術者」は春と秋の年2回しか受験することができません。
※本項に記載の価格は、2019年9月現在の価格です。
さっさと手を動かして適性を判断した方が良い
仮にあなたが、半年間猛勉強して資格を取得し、インフラエンジニアへの転職を果たしたとしましょう。
しかし、実業務をやってみて、やっぱりインフラエンジニアの仕事は向いていなかったと感じたらどうしますか?
これは実際に働いていたから感じることなのですが、インフラエンジニアの仕事が根本的に不得意な人がいます。
- 慎重さを求められる仕事に耐えられない(インフラエンジニアはサーバーを止めることができる権限も持っているので、細心の注意をしてオペレーションする必要がある。周囲の監視もプレッシャーになる。)
- 無機質なターミナル画面に向かい続けるのが苦手(ターミナル画面:Windowsで言うコマンドプロンプト)
- 英語に拒否感がある(機器が発するエラーは大体英語)
- システムに興味を持てない
- システムを動かし続けると言う地味な仕事に耐えられない
上記のような方がインフラエンジニアを辞めていく姿をたくさん見てきました。
では、そうならないためにはどうしたら良いかと言うと、一番良い方法は
「資格を取得する」なんて悠長なことを言う前に、自分でサーバー構築をしてみたり、バイトやインターンを活用してさっさとインフラエンジニアの仕事を疑似体験してみる。
です。
面接官は実績よりも可能性に魅力を感じやすい
メンタリストでおなじみのDaiGoさんによると、人間には「潜在可能性バイアス」というものがあるそうです。
「潜在可能性バイアス」は心理学的な認知バイアスの一つです。
認知バイアスとは?
認知バイアスとは、「人間が心理的に陥りやすい認知の歪み、考え方のクセ」くらいに解釈しておけばOKです。
これは、「実績のあるものや人間よりも、これから良くなる可能性のあるものや人間に興味を抱いてしまう」というバイアスです。
あなたが面接官になったと仮定して考えてみてください。
実績(資格)を取得したことをアピールするAさん
「私はインフラエンジニアになるために、半年間猛勉強して資格を取得しました。」
インフラエンジニアとしての可能性をアピールするBさん
「私はインフラエンジニアは未経験です。ですが、前職で培ったコツコツと仕事を進めたり、チームワークをする力を生かして、御社の売上を必ず上げていきます!」
普通、理屈で考えたら、資格を取得したという実績のある人の方が選ばれやすいと思いますよね?
ところが、人間はすでに確定している事実よりも、これから良くなるという可能性をアピールした方に興味が出てしまうのです。
結果として、面接官にはBさんの方が魅力的に見えてしまうのです。
であれば…お金も時間もかけて資格を取得するの、バカらしくないですか?
面接準備を入念に行うほうがよほど効果的です。
詳しく知りたい方は、一度DaiGoさんの動画実績なくても採用される【面接必勝トーク】を見てみるとより納得できると思います。
資格に頼らずにインフラエンジニアに転職する方法
元インフラエンジニアの私に言わせれば、資格を取得する時間があるなら、サーバー構築の経験を積んで、自分にその作業が合うか試してみたり、サーバーの構築経験を面接でアピールした方がよっぽど効率がいいです。
とはいえ、じゃあサーバーの構築をしてみよう!思っても個人ではなかなかできないですよね?
本項では、個人でできるサーバーの構築を体験する3つの方法についてご紹介していきます。
【お手軽】独学する
一番お手軽で始めやすいのは、独学です。
サーバー構築というと難しく捉えられがちですが、要は、
「開発するシステムのアプリケーションを乗せるための基盤を作る仕事」
もしくは、
「アプリケーションエンジニアが開発するプログラムが動く環境を作る仕事」
です。
現代では、自身のパソコン内(ローカル環境)に疑似的にサーバーを立てるソフトウェアを用いてサーバーを立てて、ある程度のサーバー構築作業を体験することができるようになりました。
手順は、ドットインストールを見て学習することができますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
自身のPCがWindowsの方はこちら
ローカル開発環境の構築 [Windows編]
自身のPCがMacの方はこちら
ローカル開発環境の構築 [macOS編]
また、サーバー構築はコマンドライン操作が必要になるので、UNIXコマンドについても体験しておくと良いと思います。
UNIXコマンド入門 [一般ユーザー編]
動画の内容を、
- 詰まることなく作業ができた。
- 作業に満足感があった。
- コマンドを実行するのが楽しい。
そう感じた方はインフラエンジニアに向いてます。
インターンを探す
インターンとは、平たく言えば「就業体験」のこと。
インターンであれば、実際の現場でお給料をもらいながら、自分がインフラエンジニアに興味が持てるのかを見極めることができます。
インターンは主に学生向けと捉えられがちですが、社会人でも受けれてもらえるインターンもあります。
少しマイナー職であるインフラエンジニアのインターンも手軽に探せるようになりました。
ゼロワン・インターン | インフラエンジニア
InfrA エンジニアのインターン・インターンシップ募集一覧
【本気なら】無料スクールで学ぶ
独学は無理!だけど、インフラエンジニアへの一歩を踏み出したいと感じている方は、無料スクールがオススメです。
無料スクールは、提携企業への就・転職を条件にインフラエンジニアに必要なスキルを学ばせてくれます。
逆に言うと、就職した企業から報酬をもらうため、受講者は無料で学ぶことができるということです。提携企業への就職をしない場合は数十万単位の費用がかかってしまいますので、その点は要注意です。
本記事では2つの無料スクールを紹介いたします。
GEEK JOB
GEEK JOBは東京の四谷もしくは九段下にある無料スクール&就職支援サービスです。
スケジュールも柔軟に対応してくれるため、就業中の方でも無理なく、1ヶ月〜2ヶ月でインフラエンジニア転職を目指すことが可能です。
GEEK JOBのその他の特徴は以下の通りです。
- 企業側より報酬を得るため、教材費を含めて完全無料。
- 既存のインフラ知識から、最近流行りのクラウドインフラまで幅広い知識を得られる。
- 平日夜間や土日など、就業中でも柔軟なスケジュールを組むことができる。
- PCを持っていなくてもOK(貸出PCあり)。
- 対象は20代まで(30歳以上の場合は12万円の有料コースを受講し、提携企業への就職を決めることができればキャッシュバックされる仕組み)
- 不明点をチャットで気軽に聞くことができる
- 東京(四谷/九段下)に通学できる人が対象
- 対象は20代まで(30歳以上の場合は12万円の有料コースを受講し、提携企業への就職を決めることができればキャッシュバックされる仕組み)
GEEK JOBは以下のような方におすすめです。
- とりあえず、未経験からインフラエンジニアになりたい方
- 独力での転職活動に疲れてしまった方
とは言え、本当に自分に合ったスクールなのか不安は残ると思います。そんな方はまずは1日無料体験会や無料説明会に行ってみましょう。
公式ページより申し込みできます。
ネットビジョンアカデミー
ネットビジョンアカデミーはインフラエンジニアの中でも、ネットワークに特化したネットワークエンジニアになりたい人にオススメの無料スクールです。
最短で2ヶ月でネットワークエンジニアになることができますが、毎日通学する必要がある(9時〜18時、もしくは19時〜21時)ので、ある程度時間に余裕がある人が対象です。
ネットビジョンアカデミーのその他の特徴は以下の通りです。
- 約1ヶ月でCCNA(ネットワークの登竜門となる資格)を取得できる。
※ただし、受験料は自費。 - 東京(中野)に通学できる人が対象
ただし、地方から東京への就転職を希望する方は最大2ヶ月間シェアハウスの賃貸が無料。 - 対象は30歳まで。
ネットビジョンアカデミーは以下のような方におすすめです。
- インフラ分野の中でも、ネットワークに興味がある方
- 何より資格を取得したい方
- 地方から東京へエンジニア職として就職したい方
ネットワークエンジニアに興味がある人はぜひ無料説明会に行ってみましょう。電話やメールで無料相談もできますよ!
こちらも、公式ページより申し込みできます。
有料スクールはオススメしない
お気づきかもしれませんが、無料のスクールの大きなデメリットは提携先の企業への就職が前提になっている点です。
と感じる方もいらっしゃると思います。
実は、世の中には有料のスクールも存在します。
しかし…受講料がめちゃくちゃ高額なのです。
例えば、有料でインフラ技術を学べるとあるスクールの受講費を見てみましょう。
Linuxエキスパート就転職総合コース:80万(12ヶ月)
ネットワークエキスパート就転職総合コース:92万円(12ヶ月)
ちょっとした専門学校に通う費用がかかってしまいますね…
加えて、インフラエンジニアの技術は私生活にあまり役に立ちません。Webエンジニアなどの技術は最悪エンジニアの仕事を辞めたとしても趣味レベルでも役にたつかと思うのですが…インフラエンジニアの場合は、私生活でサーバーを立てたり、ネットワークを組んだりすることはありませんよね?
無料スクールで就職→そこから希望する企業へ転職がキャリアアップへの近道
それでも、就職先の自由がなくなることについての懸念が消えないあなたには、
無料スクールで就職→数年間知識と経験を積む→希望する企業へ転職
という転職にて年収を上げていくキャリアをおすすめします。
無料スクールをうまく活用して、知識と経験を積み、自分の人生のカテにしてあげるのです。
IT業界は4〜5回の転職は当たり前のこととして捉えられています。あなたに知識と経験があれば、転職回数が不利になることはありません。
行動しなければ、変わらない
ここまで読んでみて、いかがでしたでしょうか?
インフラエンジニアになるのって、結構簡単なんだな!と感じてもらって、行動に移してもらえれば、記事の著者としてはものすごく嬉しく思います。
しかし、
と考えてしまった方もいるのではないでしょうか?
実は、人間は現状の状態を維持するように自身を正当化してしまいやすいのです。
しかし、現状のままでいれば、ずっと悶々とした気持ちを引きずったまま過ごすことになります。人生は、一向に好転しません。
悶々とした気持ちを振り切るためには、勇気を持って一歩踏み出すことが必要です。
独学を始めたり、スクールの無料説明会に行ってみたり、あなたの人生の改善への一歩はすぐそこにあります。
本記事で紹介した手順は、ほとんど費用がかからない手順です。
交通費やサービス利用費くらいでかかったとしても数千円です。
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ここまで、読んでいただき、ありがとうございました。
本記事で紹介した資格不要でインフラエンジニアになる方法/リンクまとめ
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